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2025.12.15

【2025年最新情報】長野県で古民家リノベーション!今から始める補助金申請ガイド

「移住希望地ランキング(2025年1月発表)」で19年連続1位の長野県には、毎年多くの移住希望者が訪れています。長野県内には多くの古民家が現存し、これらをリノベーションして移住する需要が年々高まっているのです。

その一方で、同県の空き家率は20.06%と全国平均を大きく上回っており、古民家を含む空き家の有効活用は喫緊の課題となっています。このような状況に対応するため、長野県では移住促進と空き家対策を両輪で推進し、包括的な補助金制度を整備してきました。

本記事では、2025年最新の補助金情報をもとに、申請手続きの流れ、補助対象となる工事の内容、そして実際の工事費用がどのように構成されるのか解説します。

H2. 長野県で使える古民家リノベーションの補助金制度とは?

長野県で古民家リノベーションを行う場合、国や県、市町村の補助金制度を工事内容ごとに分けて活用することで、最大300万円以上の支援が受けられます。ただし、同一工事への重複補助は原則不可能です。あらかじめ各自治体へ併用の可否を確認しましょう。

それを踏まえたうえで、具体的な補助金制度についてご説明します。

H3. 国の補助金制度(長野県全域で利用可)

国の主要な補助金制度として、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」と「先進的窓リノベ2025事業」があります。これらを組み合わせることで、工事費用を大幅に削減可能です。

H4. 長期優良住宅化リフォーム推進事業

項目

内容

補助上限額

認定長期優良住宅型:最大160万円

加算あり:最大210万円(50万円加算)

主な対象工事

耐震補強、断熱性能向上、劣化対策、維持管理対策

加算条件

三世代同居対応改修、若者・子育て世帯による改修など

受付期間

年度ごとに異なる(予算上限で早期終了の場合あり)

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存住宅の長期的な性能維持を目的とした制度です。認定長期優良住宅型は基本で最大160万円ですが、三世代同居対応改修など条件を満たすと50万円が加算され、最大210万円の補助を受けられます。

受付期間は年度ごとに異なり、予算上限で終了する場合があります。事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

H4. 先進的窓リノベ2025事業

項目

内容

補助上限額

1戸あたり200万円

主な対象工事

窓ガラス交換、内窓設置、外窓交換

補助方式

窓のサイズ(大・中・小)と断熱性能グレード(S・A)に応じた定額制

先進的窓リノベ2025事業は、開口部の断熱改修に特化した補助制度です。窓のサイズと断熱性能グレードで補助額が決まる仕組みになっているため、工事前に「いくら補助されるのか」を正確に把握できます。

実際のところ、古民家の窓は断熱性能が低いことがほとんどです。本制度を活用すれば、窓交換にかかる費用を大きく削減できるため、リノベーション費用全体の圧縮につながります。

H3. 市町村の補助金制度

長野県内の各市町村では、古民家リノベーション事業を支援する独自の補助制度を展開しています。各制度は主に「空き家バンク」に登録された物件を対象とするものです。当該制度を適切に活用することで、100万程度の市町村の補助が受けられます。

以下、主要な市町村の補助金制度をまとめたのでご覧ください。

市町村

補助金制度

補助内容

上限額

長野市

移住者空き家改修等補助金

改修費用の3分の2以内を補助

※市街化区域:15万円

それ以外:30万円

南木曽町

空き家利活用推進補助金

改修費補助:対象工事費の1/2以内(上限50万円)

改修費:20万円

家財処分:別途

南木曽町

住宅リフォーム補助事業

対象工事費の10%

基本:20万円

U・Iターン世帯:25万円

南木曽町

結婚新生活支援事業

新婚世帯の住居費・リフォーム費用

29歳以下:60万円

30〜39歳:30万円

木曽町

空き家住宅活用事業補助金

対象経費の2分の1

基本:80万円

※移住者かつ15歳以下の子どもまたは妊婦がいる場合は1人につき20万円を加算(最大60万円)

加えて、東京圏からの移住支援金も活用できます。単身世帯で最大60万円、2人以上世帯で最大100万円の支援が受けられ、18歳未満の世帯員を帯同する場合は1人につき最大100万円が加算されます。

H2. 補助金対象になる古民家物件とは?

古民家リノベーションで補助金を活用する際、「物件選びを誤ると補助金が使えなくなる」リスクがあります。なぜなら、自治体のほとんどが空き家バンク登録物件を補助対象にしているためです。

つまり、補助金を有効活用するには、空き家バンクに登録されている物件を選ばなければなりません。ここでは、補助金要件を満たしながら理想の古民家物件を探すコツをご紹介します。

H3. そもそも空き家バンクとは?

空き家バンクは、各自治体が運営する空き家情報の登録制度です。たとえば、長野県と長野県宅地建物取引業協会が共同で運営する「楽園信州空き家バンク・空き地バンク」では、県内全域の物件を「古民家風」「家庭菜園・畑付き」といった条件で検索できます。リノベーションを前提とした古民家の物件探しに役立つ仕組みです。

そんな空き家バンクを使うべき理由は、大きく分けて4つあります。

  • 補助金の対象になりやすい
  • 自治体が仲介するためトラブルが少ない
  • 移住相談と同時に行える
  • 物件価格が安い場合が多い

空き家バンク経由での取引では、自治体が仲介役となります。取引内容が明確に定められるほか、契約書類も公式のフォーマットを用いるのが特徴です。このような仕組みにより、売買後のトラブルが生じるリスクが軽減されます。

このほか、物件探しと同時に移住相談ができたり、相場価格より安価な物件が販売されていたりするメリットがあります。

H3. 補助金の対象になりやすい物件の条件

対象になりやすい物件は、空き家バンク登録物件と、昭和56年5月31日以前の旧耐震基準の建物です。また、補助金によっては築年数に関わらず対象になる場合もあるため、工事内容に合わせた制度選びがポイントになります。

一方で、避けるべき物件が3つあるため把握しておきましょう。

H4. 構造損傷が激しい物件

基礎補強や耐震補強など全面的な改修が必要となるケースが多く、改修費用が1,000万円を超えることもあります。補助金の上限が通常100万円から250万円程度であるため、補助金のみでの対応は困難です。

H4. 接道義務を満たしていない物件

「再建築不可物件」と呼ばれており、将来の増改築が制限される重大な制約があります。接道義務を満たさない物件は選ばないようにしましょう。

H4. 権利関係が複雑な物件

抵当権が設定されている物件などが該当します。債権者の同意なしに工事着手ができないため、手続きが複雑化するリスクがあります。

H2. 【古民家リノベーション】補助金申請の流れと必要書類

補助金申請は7つのステップで進みます。各ステップの所要期間と内容は以下の通りです。

ステップ

期間(目安)

内容

1. 事前相談

1週間

市町村窓口で対象確認と必要書類リストを入手

2. 見積もり取得

1〜2週間

工務店に現地調査を依頼し見積書を作成

3. 申請書類提出

1〜2週間

申請書、見積書、設計図、登記簿謄本などを提出

4. 交付決定

1〜2か月

自治体による審査と現地確認

5. 工事実施

2〜6か月

交付決定後に着工、写真記録を残す

6. 実績報告

完了後1か月以内

完了報告書、領収書、写真を提出

7. 補助金受領

1〜2か月

審査後、指定口座に振込

特筆すべきは、各工程が順序立てて進むということです。原則、前のステップが完了しなければ次に進むことができません。

とりわけ注意したいのが、ステップ4の「交付決定」を得る前に工事を開始してしまうことです。その場合、補助金が交付されなくなります。

また、ステップ6の実績報告の期限も重要で、期限を過ぎると補助金が受け取れません。各段階で自治体の指示や連絡を見落とさないよう、こまめに確認してください。

H2. 古民家リノベーション費用と補助金の内訳

古民家リノベーションにかかる費用は、建物の状態や工事内容によって大きく異なります。そのため、まずは工事内容別の相場感を把握することが大切です。

H3. 工事費用の目安

以下、築80年程度の古民家を想定した場合の工事別費用相場をまとめました。

リノベーション規模

総費用(目安)

部分リノベーション

300万円~500万円

耐震・断熱対応リノベーション

500万円~800万円

全面リノベーション

1,200万円~2,000万円

そして、工事内容別の費用相場もご覧ください。

工事内容

費用(目安)

耐震補強工事

150万円~400万円

断熱工事(部分的)

50万円~150万円

断熱工事(全体)

500万円~1,000万円

窓交換・内窓設置

80万円~200万円

水回り設備

200万円~400万円

電気・配管工事

150万円~300万円

内装仕上げ

200万円~500万円

外壁補修

100万円~250万円

解体・下地工事

300万円~700万円

いずれにしても、部分リノベーション(水回り交換や内装のみ)で300万円から500万円、耐震補強や断熱を含む場合は500万円から800万円、全面リノベーションで1,200万円から2,000万円が相場です。

上記相場を軸に、リノベーション費用の概算を算出しておくといいでしょう。

H3. 補助金の活用例

補助金を活用して古民家リノベーションを実現した実例として、長野市と南木曽町のケーススタディをご紹介します。これらの事例から、補助金の最適な組み合わせ方と、実際に得られる削減効果がわかるでしょう。

H4. 例1:長野市に移住して居住(総工事費1,500万円)

補助金の種類

補助額

長期優良住宅化リフォーム

210万円

先進的窓リノベ

200万円

給湯省エネ

13万円

長野市移住者補助

100万円

移住支援金

100万円

合計

623万円

実質負担

877万円(42%削減)

この事例では、国の制度3つ(長期優良住宅化リフォーム・先進的窓リノベ・給湯省エネ)と、長野市と県の移住関連補助金2つを組み合わせて、合計623万円の補助金を受けています。

工事費1,500万円に対して実質負担は877万円となり、42%の削減に成功しました。複数の補助金を組み合わせることで、こうした大幅な削減が可能です。

H4. 例2:南木曽町に若い世帯が移住(総工事費1,200万円)

補助金の種類

補助額

長期優良住宅化リフォーム

210万円

先進的窓リノベ

200万円

南木曽町住宅リフォーム補助事業

基本20万円

家財処分

10万円

結婚新生活支援(夫婦ともに29歳以下の場合)

60万円

移住支援金

100万円

合計

600万円以上

実質負担

600万円以下(50%削減)

南木曽町では、婚姻時に夫婦ともに29歳以下なら、結婚新生活支援で60万円の補助が受けられます。このため、若い世帯にとって非常に有利です。この事例では複数の補助金を組み合わせることで、総工事費の50%の削減に成功しました。

ただし、南木曽町の住宅リフォーム補助金は、工事内容や条件によって補助額が変わります。U・Iターン世帯向けの上乗せ補助がある場合もあるので、最新情報は南木曽町役場のホームページでご確認ください。

H2. まとめ

古民家リノベーションは、国・県・市町村の補助金を組み合わせることで250万円から300万円以上の支援が受けられます。重要なのは着工前申請、空き家バンク活用、複数補助金の組み合わせ、地域業者の選定です。補助金制度は年度ごとに変わるので、最新情報をご確認ください。

南木曽町・木曽地域での古民家リノベーションは、三石建築にお任せください。 当社は昭和51年の創業以来、南木曽町を拠点として、地域における木造住宅のリフォームおよび新築工事を一貫して手がけてまいりました。

初回のご相談・建物診断は無料です。現地調査から補助金制度のサポートまで、ワンストップでご提案します。まずは一度お問い合わせください。

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